オーストラリア ゴールドコーストサロンから、住んでみてわかった!知っておけばトラブルを回避できるポイントをレポートします。
ショッキングな禁煙キャンペーンも
オーストラリアは禁煙対策が世界でも一番進んでいる国のひとつ。カフェ、レストラン、ホテルのロビー等の屋内施設での喫煙、街中でのタバコのポイ捨ては条例により禁止されていて、違反者には罰金が科せられます。州によって多少、ルールは違いますがゴールドコーストがあるクィーンズランド州では、さらに、屋外であっても食事が提供されるスペースでは禁煙とされています。また、宿泊施設も全室禁煙、バルコニーでの喫煙も禁止というところが増えてきました。もちろんオフィス内に喫煙スペースを設置してもいけませんし、オフィスビル入口から何メートル以内では喫煙禁止等々、愛煙家は肩身が狭いです。
タバコの値段もぐんぐん上がり、20本入りで約17ドル。2012年12月からは、世界で初めてタバコ製品のパッケージが統一されることになり、喫煙が健康に及ぼす害についての警告メッセージと見るに堪えない、健康を害した人の写真が大きく印刷されています。テレビでも思わず目をそらしたくなる政府が作った「禁煙キャンペーン」コマーシャルが放映されます。高いタバコ税、厳しい法律、かなりショッキングな禁煙キャンペーンCM、タバコのパッケージ等々…これを機にタバコをやめようという人も増えています。
日本は大甘!?
こういった環境に慣れているオーストラリア人や移住している日本人が日本を訪れ、レストランで食事をする際、少し驚かされます。「おタバコは吸いますか?」とたずねられ禁煙席をお願いして案内された席。美味しい食事がでてくるのを楽しみに待っていると、タバコの匂いがしてきて後ろを振り返ってみると壁でしきられていない喫煙席がすぐ後ろにありました。もっと驚いたのが当然ここは禁煙でしょうと思っていた寿司屋のカウンターでも隣で喫煙され、仕方なく店を出たということもありました。これは、かなりガッカリで、せっかくの美味しい食事が一瞬にして台無しです。また、ホテル禁煙室を予約しても、なぜだか、室内は、ほんのりとタバコの匂いがし、翌朝起きると洋服や髪の毛にタバコの匂いがついているということもありました。
2020年東京でオリンピックが開催されることが決まり、これから、もっと多くの外国人が日本を訪れると思います。自国の厳しいタバコ規制の環境に慣れている彼らが日本を訪れた際にがっかりしないように、喫煙、禁煙に関しての対策をしていかないといけない時代になってきているような気がします。反対に日本の感覚で海外で喫煙をしていると罰金を科せられたり、地元の人に白い目で見られることもあるかもしれないので、渡航前にタバコ規制についても知っておいたほうが良いかもしれません。
オーストラリア ゴールドコーストサロン レポート:砂川 まゆみ