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公認サロン便り

クリスマスから「東方三賢人の日」までパーティ続き
「年越しぶどう」で新年を

イルミネーションに心ときめかす子どもたち

スペインのクリスマス、新年は約2週間に及ぶ長いお祝いの季節です。街はイルミネーションできれいに装飾されます。
12月に入ると、あちこちでキリスト生誕の風景をジオラマで再現する「ベレン」を見る
ことができます。マラガでもカテドラルや教会、市役所に展示されるベレンは非常に手の込んだ見甲斐のあるものです。

お菓子屋さんやパン屋さんの店頭には、トゥロンやマサパンなどのアーモンドやはちみつを使った素朴な味のとっても甘いお菓子が並んでいます。これらは長い歴史のあるお菓子でアラブに起源をもつものだそうです。このシーズンの食卓にはなくてはならない甘味と言えるでしょう。
クリスマスイブの食卓にはローストターキーや鯛などたくさんの料理が並び、一家団欒で楽しく夜を過ごします。最近ではクリスマスにプレゼントをもらう子どもたちも増えていますが、本来は1月6日の「東方三賢人の日」がプレゼントの日でした。

12月31日の大晦日、街のメインの広場では夜の12時が近づくと、ぶどうとCava(スパークリングワイン)を手にした人々が集まります。12時の時計の鐘に合わせて一粒ずつぶどうを口に入れます。やってみると結構難しいのですが、無事12粒食べ終えられると、新年も良い一
年になると言われています。スペインでは「年越しそば」ならぬ「年越しぶどう」なのです。着飾って街に出て、夜を徹して友達と年越しパーティです。パーティ組は夜明けのホットチョコレートとチュロスで「しめ」なんて言いますが、1月1日の早朝は驚くほどに街はひっそりとしています

菓子パンケーキで王様ゲーム

新年の三が日を過ごしたら「今年も気分新たに働くか!」となるものの、スペインのイベントはさらに続きます。それが「東方三賢人の日」です。1月6日、カトリックで言う公現祭の祝日です。1月5日の夜はキリストの生誕を祝うため東方から三賢人が貢物を持ってベツレヘムを訪れたという伝統にちなんだ大規模なパレードが各地で開催されます。地元の子どもたちもたくさんパレードに参加して沿道の人に向けて飴やおもちゃをまいたりするのでとても賑やかです。

1月6日に欠かせないのが「ロスコン・デ・レジェス」と呼ばれる菓子パンのようなケーキです。王冠にちなんだ大きなドーナツ型のパンにクリームが挟まって、色鮮やかなシュガーフルーツで飾り付けられています。クリームの中に小さな陶製の人形などが隠されていてこれが当たった人は、その日は王様のように振る舞えるとか。ハズレの乾燥そら豆が当たった人はロスコン・デ・レジェスの代金を支払うということもあるそうです。
 
12月24日から1月6日まで、食べ過ぎとパーティ疲れを抱えながら多くの人々は1月7日が仕事始めとなります。
マラガサロン・伊藤 千恵


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