発財、長寿の発音が縁起を担ぐ
8が並ぶとラッキー
日本ではラッキーナンバーは「7」、「8」で、「8」は漢字で書くと末広がりで洋数字で書いても角が無いので縁起のいい数字とされています。
台湾でも「8」が縁起のいい数字であり、「8(パァ)」の発音が漢字の「発(ファ)」に似ていることも縁起のいい数字のゆえんといわれています、なぜなら「発財」という単語にはお金を儲ける、お金が入ってくるなどの意味があるからです。
「8」が並ぶナンバープレートは高値で落札されるニュースもよく耳にします。例えば過去には「8888-88」ぞろ目のナンバープレートが358万9000元、日本円にして約1200万円で取引されこともありましたし、以前中国で行われた北京オリンピックの開会式がスタートしたのは2008年8月8日午後8時8分などから中華圏では非常に縁起のいい数字として使われています。
また縁起のいい数字として「9」があり、「9(チョウ)」の発音が漢字の「久(チョウ)」と同じで長寿を意味するので縁起のいい数とされており、旧暦9月9日は敬老の日となっています。
他にも数字の「6 (リョウ)」は、「六六大順」(すべてのことがうまくいく)という意味の諺から縁起のいい数字となっており、特に昔は結婚式を挙げたり、重要な商談をしたりする時は、「6」の付く日が好んで選ばれていました。
逆に縁起の悪い数字としては日本では「4」=「死」、「9」=「苦」がありますが、台湾では「9」が縁起のいい数字とされているのに、「4」は縁起の良くない数字とされています。理由としては日本と同じで発音が「4」=「死」と同じであるからです。
語呂合わせも人気
縁起のいい数字について紹介したので、おめでたい数字についても紹介したいと思います。日本でおめでたい数字と言えば、例えば七五三のように奇数になりますが、台湾では基本偶数とされていて、結婚式のご祝儀なども偶数で包みますし、贈り物2つそろって一組になる、いわゆる「対」を好むようです。例えば数字の「2」は中国語で「和諧」(調和がとれている)の意味があり、偶数の中でも特に好まれています。
続いて数字の語呂合わせについて紹介します。日本でも「4649」や「084」などの数字の語呂合わせがあるように台湾にもいろいろな数字の語呂合わせがあります。また、台湾の数字語
呂合わせの特徴としては、台湾語と国語(台湾中国語)の要素が混ざるところにあります。
代表的な語呂合わせは、例えば520や1314などがあり、520は「我愛你」、1314「一生一世」(日本語で一生を共に乗り越えて行く)といったようなロマンチックとも思える語呂合わせ
がいろいろとあります。
またこの語呂合わせがあるように台湾では毎年5月20日は告白の日とされていて、過去、2014年5月20日には2014520がものすごくいい語呂合わせだということで、この日台北市の市役所で約500組のカップルが婚姻届を出したことがニュースにもなりました。
2014520の語呂合わせは「愛你一世我愛你」であなたを一生愛します、という意味になります。
(台北サロン・浜島 貴仁)