カッチャンが入ったカキ氷はいかが？

ティータイムの楽しみ

マレーシアは多民族国家です。そのおかげで、食文化もマレー系、中華系、インド系、とメインのマレーシアの食文化に加え、近年では日本をはじめとする、中東、タイ等アジア諸国のお料理やスイーツもたくさん見かけるようになってきました。今回はマレーシアで人気のローカルスイーツをご紹介いたします。

　マレー系のスイーツは、ココナッツやパンダンリーフを使ったスイーツが多くみられます。またフライドバナナや揚げドーナツ等、道端で地元のおばさんやおじさんが揚げたてを売っている露店もたくさん見られます。
　午後のティータイムには、このようなスイーツと紅茶や甘めのコーヒー等で、家族やお友達と楽しく歓談をしながら美味しいスイーツを楽しみます。イスラム教の断食「ラマダン」明けの日、「ハリラヤ」のお祝いの際も、スイーツをホームメイドでお母さんたちが作り、家族で楽しんでいます。
　中華系のスイーツは日本のものと似ているものも見かけます。あずきを使ったお汁粉風や緑豆を使った緑豆のお汁粉風も人気のスイーツです。旧暦8月15日は仲秋節で、月餅を用意します。近年はゼリーの月餅なども出てきて、いろいろなテイストが味わえます。月餅はお世話になっている方や家族へも贈ります。季節のイベントとして、各ホテルなども毎年、華やかな箱や包装で月餅を販売し、仲秋節の雰囲気を盛り上げています。

暑いからこそかき氷

暑いマレーシアで人気なスイーツとして、カキ氷も大人気です。暑い日、疲れた時の一口は幸せです。『アイスカッチャン』と呼ばれるマレーシアのカキ氷。マレー語で豆を意味する
「カッチャン」このカッチャンがいろいろな種類入っています。「カッチャン」の他にも、コーンやタピオカ、フルーツ等、具だくさんのかき氷です。
『チェンドル』と呼ばれる冷たいスイーツも大人気です。ココナッツミルクにグラマラッカと呼ばれるココナッツの樹液を原料とした黒糖、小豆、そして一見驚く見た目の緑色のゼリーが入っているスイーツです。
アイスカッチャン・チェンドルともに、道端にトラックで移動式の屋台で売っている光景をよく目にします。もちろん、レストランでも食べられます。ローカルっ子に大人気のスイーツです。マレーシアでは気軽に屋台でも、少し落ち着いたレストランでも同じようなスイーツを楽しむことができます。みなさんもマレーシアへご旅行の際には、マレーシアの食べ物に加えて、スイーツもぜひ体験してみてください。
（マレーシア・クアラルンプールサロン(3) 辻 洋子・入江 あす香）