かわいそうで大泣きした豚料理も、いまは病みつき
絶品ローカル食いろいろ
インドネシアはイスラム国なので、宗教上のルールによれば基本的に豚料理は不可とされていますが、ヒンドゥー教のバリ島は特別。
バリヒンドゥーのお祭りに欠かせない、「バビグリン」を始め、バリ島には絶品の「ローカル食」があります。バビグリンとは、子豚のお腹の中に野菜や香辛料を入れて、直火で丸焼きにしたバリ島の名物料理。棒に刺した子豚は、人力でグルグルと回転させながら、
香ばしく焼き上げます。豚の表面にウコンを塗って焼くと、皮が香ばしくパリッとするんだそうです。
以前、お祭りの手伝いで、豚を絞めている所を偶然見てしまい、豚の鳴き声で私まで大泣きした思い出がありますが、食べてみたら本当においしくて病みつきです。
安価でおいしい麺料理
バビグリンに必ず付いてくる、ラワールという野菜も、これまた美味。バビグリンのワルン(屋台)は、豚の丸焼きがガラスケースに陳列されているので、見つけやすいです。アヒルの蒸し焼き「ベベッべトゥトゥ」も、バリ島の名物料理。こちらも皮がパリパリで、お肉もジューシー。ウブドの田園風景を眺めながら食べるのが、ベストマッチです。
他にも、バリ島のローカル食で珍しいのは、移動式の屋台。夕方になると、特製の自転車やバイクに乗ったおじさんが、鐘を鳴らしながら近所を売り歩きます。
麺料理の定番「ミーアヤム」、肉団子入りのスープ「バッソ」、やぎ肉の串焼き「サテ カンビン」、「カチャンジョー」と呼ばれるお汁粉のようなデザート等々、屋台で買うことができます。その場で立って食べるも良し、お持ち帰りも可能です。
どれも数十円から数百円と安価で、小腹が空いた時の強い味方。夜になれば、ナイトマーケットやローカルレストランがあちこちにオープンします。屋台よりも衛生的に安心で、メニューも豊富。
気さくな地元の人達に混ざってワイワイと食事を楽しむのも、バリ島の醍醐味。リゾート化が進み、大きなショッピングモールやお洒落なレストランが続々とできていますが、やはり昔ながらのローカル食は、安くて美味しい!
過去にお腹を壊したのは、激辛サンバル(唐辛子の調味料)に挑戦した時のみ。バリ島の「ローカル食」、ぜひ試していただきたいです!
(インドネシア バリサロン 長谷川 美穂)