季刊誌Longstay冬号に、タイのコロナ下の状況を書きましたが、今回はその第2弾をお届けしたいと思います。
前回、日本や欧米に比べ、いかにタイがコロナ感染者・死者が少ないか、を書きましたが、例にもれず、昨年12月末からタイも第二波に見舞われました。これを書いている2021年2月24日の段階で、感染者は2万6千人、死者は83人。この数字は、ロングステイ一番人気のマレーシア(感染者約29万人、死者1,000人余)と比べてみても桁違いに少ないし、しかも人口がタイはマレーシアの2倍以上(約7千万人)であることを考えれば、“マイペンライ”のイメージとは違い、いかにタイ政府がコロナを抑え込んでいるかが分かると思います。
とは言え、何か特別の対策をしているようには見えない。日本と同様、みなマスクはほぼ100%て着けているし、レストランでも対面では座れない。もちろん、体温計、消毒液はどんな小さな店でもあるし、屋台にもある。デリバリーも日常化し、インドネシアの”gojek”という会社までタイに上陸した。更には、政府が飲食品を50%負担する“ハーフ・ハーフプログラム”(写真2)まで登場し、近所の屋台やローカルの小さなレストランでも使える。私も応募したが、タイ人だけと言われた。
いったん街から消えたマスクは、今はドラッグストアに山積みされている。布製あり、不織布あり、ウレタンあり、安いのは50枚ひと箱で180バーツで売られている(写真1)。一枚当たり3.6バーツ(約12円)という安さだ。非常事態宣言も3月31日まで延長されましたが、徐々に緩和されて2021年3月1日からは、バンコク都内の飲食店でのアルコール飲食が可能になります。タイ入国時の2週間隔離も無くなる日は近いでしょう。
(タイ・バンコクアドバイザー/関澤 英明)