バンクーバー市とその近郊には友人が何人か居るので、いままでカナダにロングステイする機会がしばしばありました。カナダの国旗でもあるモミジ(サトウカエデの葉)の神髄を探って見ようと以前から思っていました。そしてついに昨年その機会に恵まれました。世界一きれいな紅葉で知られ、かつカナダメープル街道のハイライトであるローレンシャン高原に東京から直行。一般に外国の紅葉は黄色が多い中、赤色の紅葉を見られるチャンス。宿泊はRCIリゾート会員用の施設を3週間分予約(予約は週単位なので1日単位では不可能のため)。
ローレンシャン高原のあるケベック州の公用語はフランス語圏ですが主要施設には英語が併設されています。到着した10月になったばかりの時期は紅葉にはまだ早かったかなと思いましたが、滞在中には最盛期を迎えるだろうと期待をかけながら。目的地の中心地まではモントリオール市中心街から約3時間、一日3便のバス便があります。宿泊施設は大きなリビングダイニング、ベッドルームと炊事用具は全て完璧に揃っているので、日本から持参したのは衣類関係のみ(食材は全て現地調達)でスーツケース1ケで十分でした。
その後、この計画は頓挫したが「海外滞在型余暇研究会」から「ロングステイ財団」へと今日までそのポリシーは継承されている。
宿泊施設から徒歩3分の所にバス停がありローカルバスが約30分ごとに走っているので車を借りなくても不自由さはありません。また徒歩5分以内には充実したスーパーもあり、そこから更に徒歩約5分歩けばレストラン街もあり便利。ローレンシャン高原の中心はトレンブラン湖で宿泊施設、レストラン、土産物店やロープウェイ発着所等で賑やか。高原全体には数千とも言われる大小の湖沼があり、秋にはカエデやシラカバを主体に周辺が赤色と黄色の紅葉で埋め尽くされる。宿泊している部屋のベランダからの湖越しに見える木々の色が日を追うごとに変化していく様は圧巻。今回は偶然、湖の紅葉の上にくっきり大きな虹の帯に出会しその色合いは最高潮。到着2週間後には赤色と黄色に全山が変色。これでカナダの国旗にモミジが採用された理由が十分納得。バスを利用して毎日のように周辺に紅葉探検。場所により葉の色合いと変化が微妙に異なることも発見。葉をよく見ると日本のそれよりも大きい。樹木自体が日本のものより大きいためでしょうか。虫メガネで葉を良く観察しても特に中身が変わった様子はないが・・・
道すがら民家にお邪魔して雑談したり、ホテルの隣人と会話したり。今まで自分が体験したロングステイでは現地のことを広く知ったり地元の人々とのコミュニケーションも主体であったが、今回は1カ所で紅葉だけを追う気楽なロングステイでした。
(登録ロングステイアドバイザー・金指征治)