シンガポールは東南アジア諸国の中でも最も豊かな国です。一人あたりのGDPはここ13年で倍近くに増え、現在6万USドルを越えています(日本は4万USドル)。アジアで距離も文化も近いため、日本人にとっても過ごしやすい国の一つです。
ロングステイにも最適と思われますが、唯一の難点は物価が高いことです。
ただし、この物価の高さを上回るメリットが見込まれる、或いは滞在期間を短くするなどの工夫をすれば、絶対不可能というわけではありません。
また、近隣諸国にロングステイしながら、旅行気分で日常の必需品を買い足すために訪れることもあり得るのではないでしょうか。
シンガポールに生活する際の魅力を改めていくつかご紹介しましょう。
1.人々が親切・治安がよい・インフラに問題なし
日本では当たり前の治安のよさは、外国では通常お金を出して買うものです。
シンガポール人は概して親切で、皆英語をしゃべることができるように教育されています。また、中国系の移民が多いことから、事務処理速度も日本並みにテキパキと処理してくれることが多いため、何か困ったことがあっても現地の人に尋ねる、又はしかるべき処理をする、などで大方のことは解決します。
ただし、中国系のシンガポール人の英語は特有のなまりがありますので、耳慣れない言葉に聞こえるかもしれません。
また、一年中気温が30度前後で暑いですが、各家庭がエアコンを使っても停電になる心配もなく、インフラはしっかりしています。
公共交通機関も発達しており、極度の渋滞や排ガスに悩むこともありません。サービスの質も悪くはありませんので、快適に利用できます。
2.日系医療機関が発達している
ロングステイ中に具合が悪くなることが最も心配です。
その際には日本人の医者が常駐するクリニックなどがいくつかあり、いざという時には安心です。日本人医師のいる歯科クリニックもあります。水道水も飲むことができる水質です。
3.日本さながらにショッピングができる・日本食レストランが多い
日系デパートは高島屋と伊勢丹、電気屋はベスト電器、100円ショップはダイソー、本屋は紀伊国屋書店があり、現地の人にも人気でです。
価格は高めではありますが、ほとんどの日本の食材は明治屋や伊勢丹の地下食料品売り場で買うことができます。近年ドン・キホーテも2店舗を出店しています。
ユニクロ、MUJI、東急ハンズなども、こちらでは一般的なショッピングモールに入っています。
また日本食レストランも,ラーメン屋や居酒屋から高級寿司店まで多数あります。
近隣諸国のロングステイヤーが日本食ホームシックになった時は、日本に返らずにシンガポールの日本食レストランへ行くことで満足できる可能性もありますし、自分好みの食材を調達することもできるでしょう。
4.現地人に人気なのは買い物と食べること
屋外は年中蒸し熱いため、冷房の効いた屋内で楽しめることを好む人も多く、国民の余暇の過ごし方は「買い物と食べること」と言われています。
そのため、ショッピングセンターには庶民的な店からブランド店まで豊富にありますし、現地のレストランや食事処も事欠きません。
外国人は100Sドル以上の買い物は免税手続きもできます。
買い物や食べることが好きな方は、シンガポールへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
(登録ロングステイアドバイザー・岩永 真理)