スイスでのロングステイ中、時間のある方にお勧めなのが、首都ベルンやローザンヌからほど近く、ジュネーブからも日掃りで行くことができる「グリュイエール」の訪間です。ここグリュイエールは古城の散策、アルプスのイメージの山小屋を体験、そしてチーズフォンデュとスイスワインが一度に堪能でき、ハイキング気分で手軽に訪れることができる場所です。
私たちは30代ー80代までの幅広い年齢層のグループでしたので、自分たちのペースで行動ができることを優先して鉄道の公共機関を利用せずジェネーブから観光バスをチャーターしました。結果的に1日を有効に活用できたと思います。
現地に渚いたらさっそく街の散策に人ります。300m ほどのメインストリートを時間に縛られることなくこの世界に溶け込んでいきます。そしてスイスの中世の人になりきったところでお待ちかね昼食の時間です。今回は街の中心地に位置するアルプスの山小屋のようなレストラン「LECHALET」でチーズフォンデュの昼食を堪能しました（昼食時間帯は観光客などで席が一杯で入れない可能性が高いので事前予約が必要）。
店内の雰囲気はアルプスの少女ハイジの一コマといった感じです。チーズフォンデュはふかしたジャガイモとパンだけのコースを選びましたが、フォンデュが目的であればこれでも十分かと思います。そしてスイスの白ワインと合わせて、数人で囲めばあっという間に楽しい時間が過ぎてしまいます（フォンデュのチーズは地元で造られた非常に濃厚でボリューム感があるので日本人は2人で一人前で適量と思います） 。そして食後のデザート「メレンゲと生クリーム」は見た目よりもさっぱりした味わいで、こってりしたチーズフォンデュの後に口直しとして相性抜群です。
チーズフォンデュを堪能した後はグリュイエール城の散策に移ります。再び中世の時代にタイムスリップして、今度は自分自身がお城の「あるじ」になった気分に浸ります。1000年も前にこのお城を支配していた伯爵と阿じ空間で、ここの景色を観ながら「新鮮な空気」を味わうことは不思議な気持ちがして、お昼のチーズフォンデュとは別に精神的な満喫を感じることができます。ここグリュイエールでの散策は、ゆっくりと時間の流れに身を任せ、心身ともに贅沢（ビンテージ）な気持ちにさせてくれる隠れ家的な存在としてお勧めです。
（ロングステイアドバイザー・榊原 宏）
