ロングステイ先として人気のオーストラリア。今回は避暑を兼ね世界遺産グレートバリアリーフの玄関口ケアンズに8月に行ってきました。まだ暦では冬に当たりますが、8月のケアンズの平均気温が26.4度、最低が15度、乾季に当たるこの時期は過ごしやすい時期で、特に8月後半から9月にかけてはエリア最大級のお祭りフェステイバル・ケアンズが開かれ多くの観光客で賑わいます。暑い日本を離れ、南半球でこの時期生活できる喜びは言葉には表せない喜びの空間でした。
滞在先は今回ネットで探しケアンズの中心街で海が見えるJACK&NEWELLに宿泊を予約しました。コンドミニアムタイプの2LDKで広さ92㎡、4ベッド付なので家族でロングステイをするには手ごろな滞在施設でした。ケアンズには、大小さまざまなコンドミニアム、サービスアパートメント、ホテルなどがありますが、東南アジアと比べれば、総じて物価が高いので長期滞在施設を決めるうえでは身の丈に合った予算で決められることをお勧めします。
オーストラリアは、資源国で安定した経済体制を維持しているため毎年物価が上がっています。数年前と比較すると為替レートも上昇、不動産価格もこの7年間で1.4倍まで上がったと地元の人が言っていました。7年前であれば3500万円~4000万円で買えたマンションも今では5000万円~6000万円に高騰しているそうで日本人にとってオーストラリア不動産購入は、長期滞在ビザ取得と同様、やはりハードルが高いのかもしれません。不動産以外の生活関連コストも日本と比べて安いものあれば高いものもあります。全体的な印象としては安くはありません。地元のスーパーで牛乳 2リットル2ドル、(190円)、牛挽肉 1㎏ 5ドル(475円) 牛肉Tボーンステーキ1㎏ 22ドル(2090円)、 コーラ(600ml)1本3.39ドル(322円)、サンドイッチ7.59ドル(721円)、食パン1.5芹 4.9ドル(465円)、等でした。
オーストラリアの消費税は10%といっても、食料品などの生活必需品には消費税などかかりません。消費税抜きでこの値段と思ってしまう品も沢山目につきました。しかし、それでも地元の人たちが暮らしやすいのは給料が高いことではないでしょうか。ちなみにアルバイト料金を日本と比べるとマクドナルドで働く新人が日本では時給900円~950円に対し、ここケアンズは約20ドル(1900円)、スーパーの定員が時給24ドル(2280円)と日本の2倍以上なのです。
さて、滞在中でのケアンズの過ごし方ですが、グレートバリアリーフや離島での様々な海のアクテイビテイーを満喫するのもよし、キュランダ国立公園をはじめとする大古から残る大自然を堪能するもよし、レンタカーを借りてケアンズ周辺を旅するのもお勧めです。特にレンタカーは一日約A$90(大手レンター会社)で借りることができますので、ノーザンビーチ・エリアやデインツリー国立公園など足を延ばすことをお勧めします。周遊旅行では味わえないロングステイの楽しみを味わうことができます。 又、LCC(格安航空会社)を活用し、地方都市まで足を向けるのも良いかと思います。滞在中に世界で2番目といわれる一枚岩のエアーズロックやパースの近くにあるペンギン島などに行くツァーも現地旅行代理店で売られています。高いですが。
滞在中に多くの若い日本人に会いました。実はケアンズは治安が良く安全であることから修学旅行先としても人気であり多くの高校生がこちらに来ていました。又、語学留学先としても大変人気があり中学生、高校生を多く街中で見かけました。ケアンズは人口が約12万人と小さな街であり治安も良く夜遅く街を歩いていても危険を感じることは全くありません。海外でよく日本人が経験するスリやひったくりもないのでゆっくり、のんびりと滞在生活を楽しむことができました。とはいえ海外であることには違いなく自分の身は自分で守るということを付け加えておきたいと思います。
最後にケアンズのプチロングステイの印象ですが、海あり山ありで自然が豊か、特にこのシーズンは湿度もなく快適に過ごせる場所で物価の高さを除けば最高の避暑地の一つでしょう。ロングステイの不安要素である、治安、医療、言葉の問題もここケアンズは英語圏で治安もよく病院もありということで安心し旅を楽しめるところだと思います。
交通ルールも日本とほほ同様ですから国際免許を持参すれば行動範囲も広がり楽しみ方も倍増します。現地の人々は大変フレンドリーで親切でどこか日本の田舎の雰囲気が漂っているところです。読者の方もこんなケアンズに一度は滞在してみてはいかがでしょうか。