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アドバイザー便り

ペナンの海岸から

ロングステイを計画する中で、治安は大丈夫?言葉は通じる?病気になったらどうしよう…という不安の声をよく聞きます。そのような方々に、現地で下見・体験するためのツアーをご案内しています。その際に、現地に滞在されている方との交流の場を設けており、体験談をお話しいただいています。それは普通に訪れるだけではわからない、滞在者ならではの実際に生活に役立つ「生情報」が多いからです。

 私がマレーシアと関わりを持ったのは1973年に青年海外協力隊隊員としてジョホール州に、ジョホールバル職業訓練学校(現在ポリテクニック)で電気機器の指導員として2年数ヶ月派遣されたことです。
 当時は交通機関、電話システム等のインフラ整備が不十分でクアラルンプールに行くにもベンツの乗り合いタクシーで一日がかりでした。しかし、マレーシアに派遣されたおかげか、宗教、文化、言語、多民族国家での習慣など、どのようにして付き合うかが理解できたことは非常に有意義でした。
 定年後、マレーシアでの若き日の生活にあこがれマレーシア政府観光局が発行するロングステイビザを自身で直接観光局に提出し、取得して5年になります。現在はマレーシアのペナン島(世界遺産のジョージタウン)に、年数回ロングステイビザで滞在し、バツ・フレンギーにあるコンドミニアムで海を見ながら休暇を楽しんでいます。本当は長期に滞在したいのですが、定年後に自営業を始めたため、自由に時間を取れないのが悩みです。
 滞在時は以前に習得したマレー語、英語を話す機会もあり、言語には不自由なく、地域にとけこんだ生活を謳歌しています。ペナンでは毎朝近くのマーケットまで運動のために散歩し、そこでy等色をとります。たとえば、ナシルマ(バナナの葉で包んだご飯、魚、卵、唐辛子のミックス)と焼きそば、コーヒーがマレーシアリンギットMR3.7(約100円)です。ビリッとした唐辛子の辛さが風土に合い、食感がなんとも言えません。ここではマレー料理だけではなく格安でインド、中華料理も食べることができます。
 マーケットには、南国の果物(マンゴー、マンゴスチン、ドリアン)などをはじめ、新鮮で豊富な野菜、肉、魚を買うことができ生活する上で困ることはありません。
 繁華街まではバス(MR2=約50円)で行くことができ、中華街、インド人街を探索するのも面白い楽しみ方です。また、大型スーパーも充実しており日本の食料品も買うことができます。
 ロングステイは単なる観光旅行ではなく、滞在国で現地の人々に世話になるわけですので、現地の人々とともに生活をしなければなりません。しかしながら現地に溶け込むことで豊かな実りある人生が送れるものと確信いたします。
(ロングステイアドバイザー・堀田 悦史)

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